※今回の記事では、マウンティングをする人をゴリラに例えてみました。
ゴリラは普段の生活や、社会人生活でも
常に上の誰かからマウントをとられ、存在を認められずに生きていた。
ゴリラはとても悲しかった。心にぽっかりと穴が空いたようだった。
けどゴリラは、そこで受けた傷をどこで癒やせばいいのかわからない。
周りに相談したとしても
「それってゴリラがただ弱いだけじゃん？」
「ゴリラが悪いだけなんじゃ？」
「ウチのほうがもっと辛い思いしたんだよ」
と更に否定される。
ゴリラは「もうこれ以上誰にも傷つけられたくない」と心の底で弱い自分を感じ取った。
だからこそ、ゴリラは強くならねばならないと悟った。……悪い方向に。
日々の生活では、勉学も仕事も頑張った。
とにかく頑張った。
でも、どんなに頑張っても、承認欲求からくる心の穴はポッカリと空いたままだった。
それからゴリラは、満たされない心の穴を、無意識に誰かを利用して埋めようとした。
それがまさにマウンティング。
マウンティング・ゴリラなのである。
ゴリラは、自分より弱い存在を見つけるとすぐさまマウントを取る。
「こっちは正社員だからさ〜！忙しい忙しい〜！ウホッウホッｗ」
「あ、それってセールで売ってたやつ？わたし正規の値段で買ったんだ〜ｗウホホホッｗｗ」
「えー、◯◯ちゃん彼氏くんと別れちゃったんだ、残念だねー…。ところでわたし、さいきん彼氏とすごい幸せで〜ｗウホーーーッ！！！！」
やられた側からしたら、ただただ「なななな何だこいつ？？？」としか思わない。
けどゴリラはこのやりとりで「勝った」「私はこいつより強いんだ」と喜びを噛み締めていた。
しかしその喜びなんて、一瞬ですぐに消える。
空いた穴は埋められないまま。
だから次の人にまたマウンティングをする。
マウンティング・ゴリラは、自分にある武器を最大限に利用する。
他人に自分との共通点を見つけ、それが自分より弱く立場が低いと感じ取ったら、すぐさまに武器を振り回す。
それは威嚇しているだけのようにも見えるけれど……。
実は自分を傷つける人を1人でも無くしたいがために、それを振り回しているのかも知れない……。
満たされない心を埋めたい！
誰か私を認めてよ！
そしてもう誰にも傷つけられたくない……
みんな優しくしてよ……
誰からも否定されたくない！！
もう誰も私に歯向かうんじゃない！！！
マウンティングはある意味、ゴリラにとっての悲しい自己防衛と言っても過言ではない。
だからゴリラは今日も誰かにマウントを取りに行く……。
これが親子の関係でマウンティングが行われると、それは毒親になる。
夫婦や上司と部下といった関係になるとモラハラになる。
暴れるゴリラを放置すると、人間関係が大変なことにしかならないのです。
そしてそのマウンティング・ゴリラは誰の心にも潜んでいると思います。
もちろん、この記事を書く私の中にもあります。
なにか上手くいかないことがあって不安な気持ちをもっているとき、自分よりも不幸そうな人を見ると、どこかホッとしてしまう自分がいる。
「自分はまだ大丈夫じゃん？ウホッ」
壁からチラリするゴリラが言う。
でもそれを放置すると、自分までマウンティング・ゴリラになってしまう。
だからこそ
「私はいま生きているだけですごくね！」
「今まで大変だったね、頑張ったね、えらいじゃんね！」
「これからもなんとかなるから、がんばろ！」
と少しでも自分を褒めたり、応援してあげてもいいかもしれない。
そうすると、ゴリラがどっか行ってくれるからさ。
そして他人のゴリラと遭遇してマウントをとられたら
「もう誰からも傷つけられたくないんだね……」
と心のなかで同情してあげてもいいかもしれない。
そんな余裕がなかったら
「ゴリラがウンコ投げてきたぞーーー！！！」
って心の中で叫んで全力で逃げましょう。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
おしまい！
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